ざ っ く り コーヒー

スペシャルティーコーヒーの世界をざっくり紹介。

誰でも出来るプロのドリップコーヒーの淹れ方をざっくり

自分でコーヒーを淹れてみたいけど面倒くさそう。どうやって淹れればいいのか分からない。
なんかこだわりがいっぱいあるみたい。
実は誰にでも簡単にプロのコーヒーが淹れられます。
必要なものもたった数百円で揃えられるので大変便利です。

主な流れは、セットする→お湯を注ぐ→飲む!です。それでは見てみましょう。

必要なコーヒー器具4つ


  1. コーヒードリッパーとペーパーフィルター
  2. 計量カップ
  3. 計量スプーン(おおさじスプーン)、あればスケール(はかり)
  4. 湯沸かしケトル、あればドリップ用の先が細いケトル
  5. タイマー(携帯のアプリで十分)
材料: コーヒー粉(中挽き)、お湯(先に沸かしましょう)

以上の5つがあれば今すぐできます。
2分でできます。
あれば良いものはありますが、コーヒードリッパー以外はお家にあるもので十分です。
コーヒードリッパーは安いものや好きなもので問題ありません。

コーヒー1杯分の量

コーヒー1杯分に粉を10gから12g使います。
お湯は150cc使います。すぐ沸きます!

おいしいコーヒーを毎回飲むためには毎回同じ物を作らなきゃいけません。
分量が毎回同じだったら毎回同じ物が作れます。
はかりがなかったらおおさじ2杯でちょうど10gから12グラムになります。

では、計量カップにドリッパーをセット。
紙を敷いたらそこに粉を平らにのせます。
後はお湯が沸くのを待ちましょう。


お湯の注ぎ方

では、お湯を注いでいきましょう。
まず粉が全体的に湿るように少しだけお湯を注ぎます。
下からポタポタとコーヒーが出るか出ないくらいです。
これを蒸らしと言ったりします。
こうすることでコーヒーの粉が水を含んで味が出やすくなります。

30秒経ったら、さらに1分30秒かけてちょびちょびとお湯を注ぎます。
注ぐ時は、中心一点で大丈夫です。
"蒸らし"で一度水分を含んだコーヒー粉は、お湯に触れるだけでしっかりと味を出してくれます。
ちょうど全体で2分たったら150ccになっていたら完璧です。

以上でおいしいコーヒーが出来ました!

これからは色んな淹れ方をやってみたいという方に向けたお話です。

コーヒーのアレンジの仕方

  • 淹れるのに2分以上かかった

そのまま切り上げてください。
その後足りない分のお湯をコーヒーに足します。
実はコーヒーの味は最初の方でしっかりと出ています。逆に2分以上注ぎ続けると出がらしの味が出てしまいます。


  •  2杯淹れたい
分量を2倍にします。
30gで300cc作ります。
時間は2分です。
量が変わってもお湯が触れている時間は同じにしてください。
もし、ちょっと濃いと思った方はその後お湯を足してください。


  • 味をもう少し濃くしたい
粉を少しだけ増やしてください。
淹れ方は、上記の方法と全く同じで大丈夫です。


  • 味がさっぱりしすぎ
一点で注いでいたものを少しだけ円を描くように変えてみてください。
大きく描いても500円玉サイズ。
それ以上大きくするとドリッパーお湯内の粉が舞ってしまい出がらしの味が出てしまいます。


  • 簡単に綺麗に注ぐ
一定のスピードで注いだ方が美味しくできます。
簡単に綺麗に注ぐのであれば、ドリップポッドをお勧めします。
選ぶ際は、注ぎ口が小さいもの。カリタのドリップポット、ハリオのドリップポッド、タカヒロのドリップポッドなんかがオススメです。



実はとても簡単なドリップコーヒー。
味も良くてお財布にもやさしい。
お家で美味しいコーヒーを飲みたい方は、ぜひ一度試してみてください。







好きなコーヒーを見つける方法をざっくり その1

コーヒー豆はどれを買えばいいの。違いってどんなものがあるの。コーヒーには誰にでもわかる味の違いがあります。今回は、誰でもわかる香りの選び方についてご紹介します。スペシャルティコーヒーには大きく分けて3つの香りがあります。

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ベリーのような風味

コーヒーには、ブルーベリーやストロベリーのような味のするコーヒーがあります。
 
これは主にナチュラルという方法で作られたコーヒーに感じられる風味です。
ナチュラルとは、コーヒーの実を乾燥させて、その後に実から種(豆)を取り出す方法です。
実のまま乾燥させることで種まで実の味がつき、まるでベリーのような味がします。
 
今ではこのプロセスに色々な手を加えてより強い香りを作ったり、このプロセスで作られてこなかった品種のコーヒーに試したりと色々なテイストを生み出そうと挑戦がなされています。
 
キーワード:エチオピア ナチュラル、ブラジル ナチュラル、コスタリカ ナチュラル
 

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フローラルな風味

質の良いコーヒーには、上品な良い香りがします。
その香りがフローラルです。
アフリカ(特にエチオピア)のコーヒーに良く見られるフレイバーなのですが、他の産地でも見られます。
コーヒーはもともとアフリカの植物と言われているのでどこのコーヒーにもフローラルな香りが潜在しているのです。
 
最近話題になったゲイシャ。
スタバで1万円で販売されて話題になったり、コンビニコーヒーにも登場して話題になりました。
このゲイシャという品種のコーヒーは、まるで香水のような圧倒的なフローラルの香りがします。
これもアフリカで見つかった品種です。
 
近年の飛躍的な技術進歩によって、一部のナチュラルのもこのような香りを感じますが、一般的にはウォッシュトという精製方法で作られたコーヒーに感じられることが多いです。
ウォッシュトとは、実を綺麗に洗った後に種(豆)を乾燥させる方法です。
 
キーワード: エチオピア ウォッシュト、ゲイシャ、パナマ ゲイシャ ウォッシュト、ルワンダコスタリカ(標高が高く最高品質なもののみ)
 

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フルーティな風味

良いコーヒーにはフルーツの香りにたとえて味を表現することがおおいです。
その中でもまさにフルーツジュース!と叫びたくなるようなコーヒーがあります。
 
まずよいアフリカのコーヒーには間違い無くこの香りがあるでしょう。
ケニアのコーヒーにはトロピカルフルーツのような風味があります。
 
また、パカスやパカマラといった品種のコーヒーには圧倒的なフルーツ感を感じるコーヒーがあります。
このコーヒー豆を使って一躍有名になったエルインヘルトというグアテマラの農園。
ここのパカマラは世界中を驚かせるマンゴージュースのような味を作り出しました。ここのパカマラ、一度飲んでみてください。驚きの味と価格です笑
 
キーワード: ケニア、パカマラ、パカス、エルインヘルト パカマラ
 

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コーヒーには色んな風味があります。中には、なかなか感じにくいものもあります。
でも、上記の選び方をすればオンラインショップや通販でコーヒー豆を買っても失敗しません。
香りをもとにストレートのコーヒーを飲み比べてみるのもコーヒーの楽しみ方のひとつかもしれません。
 

スペシャルティなコーヒーをざっくり

最近良く耳にするスペシャルティコーヒー。このコーヒーを使った新しいムーブメントとしてブルーボトルコーヒーなどを中心としたサードウェーブ(第三の波)が押し寄せてきました。そもそもスペシャルティコーヒーって今までと何が違うんでしょうか。

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品質がダントツによい 

スペシャルティコーヒーとは、とっても品質のよいコーヒーの事です。

100点満点で一般的なコーヒーを60点台としたら、
今までのブランド品となってきたコーヒー(ブルーマウンテン)などは70点台ぐらい、
スペシャルティコーヒーは80点以上で、中には90点以上になるものまであります。
 

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めっちゃ丁寧に作られる

スペシャルティコーヒーは品質が良いコーヒーの事なのですが、品質を高めるためにはやっぱり作る手間がかかります。
まず前提としてコーヒーを作る環境や機械、技術を良くしそれを丁寧に育てることでコーヒーの実を作ります。
さらにそうしてできたコーヒの実の中でも完熟した物だけを選別し取り分けます。
一般的なコーヒーは、コーヒー豆をたくさん作りそれらを農協などに集めて量で取引していました。なので、ある農家さんが美味しいものを作っても、一緒にまとめられた中には、粗悪なコーヒー豆が混じっていることもあり、結果として美味しくなかったりします。
スペシャルティコーヒーでは、それぞれの農家ごと、その中でも品種ごとなどで区切り、高い質のものをのみを集めます。そうすることで味や質の統一感が生まれます。
 

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スペシャルティな味

こうして作られたスペシャルティコーヒーはどんな味がするのか。
いいもと悪いものの選別をしっかりしているので透明感があります。
完熟した実から種(豆)を取り出したのでめちゃくちゃ甘いです。
そんな豆にはフレッシュな酸味が溢れています。
つまり、スペシャルティコーヒーは透明感があって甘くて明るい酸味が感じられます。
 

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品質を点数化

上記で100点満点でとお話をしましたが、スペシャルティコーヒーでは実際品質評価シートに基づいて点数をつけています。
これを利用してカップオブエクセレンス(COE)という品評会を行ったり、実際に取り引きをする際の共通言語として使用されています。
 
実はこの点数を付けられるようになるにはかなりの訓練が必要になります。
何故なら、実際に評価する人がどんな体調でもどんな好みでも冷静に評価する必要があるからです。
また、赤くて丸くてかじると甘酸っぱい果実をリンゴだと言うように、このコーヒーは、こんなフレーバーがあってこんな質感があって甘さが何点で、、だから何点!といったように捉えられる感覚をみにつけなきゃいけません。
実際にスペシャルティコーヒーを扱っている個人店の方の中でもこの技術がある方は少数なのが現状です。
 

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近年サードウェーブコーヒーとして注目を浴びるようになったスペシャルティコーヒー。
品質の良いものが身近に手に入るようになってきました。
まだ飲んだ事のないという方も是非一度のんでみては。
面白い世界が広がっているかもしれません。